総合的な目の診断を。トータルアイ検査って何?

Total eye inspection

でも、機械だよりで大丈夫? 検査の精度は?

他覚検査は機械がすべて自動で行ってくれます。検査結果を出すまですべて機械が行うため、人は機械の操作方法を覚えるだけで経験の有無にかかわらず誰でも簡単に行える検査です。だからこそ多くのメガネ店で導入されているのです。
しかし、誰でもが行えるからこそ、専門的な知識が必要な問診は行われません。この問診は、検査を受けている人が本当に見えているか、検査を受けている間の態度はどうだったか、といった単純な数字では測れない部分を診るものです。
それでは検査結果の信頼性が下がるのでは?と思われた方もいるでしょう。実際、作業の効率のためこの他覚検査までで検査を終え、メガネを作るメガネ店も少なくありません。
しかし「トータルアイ検査」は他覚検査だけでは終わらないのです。トータルアイ検査では、他覚検査の結果をもとに、さらに詳細な検査に移ります。
その検査とは、「PD測定」と呼ばれる目と目の間の距離を測る検査、それから細かいヒアリングなどを行う「自覚検査」です。

PD測定とは

「PD測定」は、正しくは「瞳孔間距離測定」といいます。PD測定をする理由は、人によって違う左右の目の距離を測るためです。メガネをかけた時に、メガネのレンズの中心と目の中心がしっかり合っていなければ、せっかく度の合うメガネをかけていてもよく見ることが出来ません。そればかりか、目に余計な負担がかかってしまいます。
そのため、メガネを作るときにはPD測定をすることが必須なのです。
また、「自覚検査」では様々な検査を行います。「裸眼視力検査」、「球面度数検査」、「乱視度数検査」などです。
「裸眼視力検査」は誰でも受けたことがあるだろう、片目を隠してアルファベットの「C」に似た形の、ランドルト環と呼ばれる環を見て切れ目を答える検査です。
「球面度数検査」は遠くのものがどこまで見えるかを調べるもので、「乱視度数検査」は乱視と遠視の疑いがないかを調べるものです。
こうした「自覚検査」は、人の手による検査に熟練したスタッフによって行われます。ですから、検査の最中に検査を受けている人が本当に見えているか、をここでしっかり判断するのです。

自覚検査の内容とは

自覚検査の内容は「他覚検査」で行ったものと重複するものもあります。コンピューターの検査結果と人間の手による自覚検査の結果を比べることで、総合的に目の状態を判断し、正しい度数を測るのです。
機械だよりの他覚検査だけでは、個人個人の目の細かい差異に気づけないものです。そのため、ほんの少しの誤差が生まれ、その結果正しい視力が算出できず、合わないメガネやコンタクトレンズを処方されてしまうこともあるといいます。
もちろんこれはいけない事なのですが、細かい検査を行うためのスタッフの教育には莫大なコストがかかります。コストカットと効率を優先しなければならない社内事情があればこういった事態をやむをえないものなのかもしれません。
しかし、目の健康を第一に考えた場合、こういった中途半端な検査はかえってよくありません。
度数の合わないレンズを作ってしまって再度検査を行うことになった、度数が合わないことに気づかず目に負担がかかり、余計に視力が下がってしまった、などということになれば、そのメガネ店の信用は下がるばかりです。
たとえ莫大なコストがかかっても、熟練したスタッフによる自覚検査を経たメガネ・コンタクトレンズ作りをした方が、メガネ店としても顧客側としてもかえって安くつくということもあるのです。
他覚検査と自覚検査を組み合わせた総合的な目の診断を行うことにより、単純にコンピュータのみ、人の判断のみで検査を行うよりも正確な精度でレンズを作ることが出来るのです。

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