【目の現代病】VDT症候群を知っていますか?

VDT syndrome

身近な病「VDT症候群」

VDT症候群という病気をご存知でしょうか。耳慣れない病名ですが、実はコンピュータに囲まれた我々現代人にとって、実はとても身近な病気なのです。
VDTとはVisual Display Terminalのことであり、コンピュータを使って作業することを「VDT作業」と呼ぶことが多いのですが、こうしたVDT作業を長時間行うことによって起こるのがVDT症候群です。症状は目を始め、多岐に渡って起こります。テクノストレス眼症と呼ばれることもあります。
VDT作業に携わる人の77.6%が身体的疲労を感じ、また36.3%が精神的疲労を感じているというデータもあります。(「技術革新と労働に関する実態調査」平成10年/労働省実施)
このデータは少し古いですね。どんどんパソコンなどが身近になってきている現代においては、更に多くの人が身体的・精神的に疲労を感じているといえそうです。

VDT症候群の症状

主な症状は、以下のようなものです。
【目】 目の疲れ、乾燥、目の痛み、視力の低下、かすみ 等
【体】 肩こり、肩や首・腕の痛み 等
【心】 精神的な症状(イライラする、不安になる、抑うつ状態 等)
目だけではなく、身体的・精神的にも症状が出ることがわかりますね。難しい病名だからピンと来なかったけど、それなら私も…と思った方も多いのではないでしょうか。

VDT症候群はこどもたちにまで

前述のとおり、主にパソコンなどのコンピュータを使って仕事をする人に起きるのがVDT症候群ですが、近年、こどもなどのパソコンを使う機会の少ない人にも見られることが増えてきました。スマートフォンやゲーム機の普及により、ディスプレイを見る時間が増えたためと考えられます。スマホが手放せない人は多いですよね。電車やバスの中、信号待ち、テレビを見ながら…など、ほぼ一日中なんらかの画面を見ている人も少なくないと思います。
つまり、パソコンにはほとんど縁がない、という人でも、VDT症候群の危険は迫っているのです。既に症状に悩まされている方もいらっしゃるでしょう。そこで、おすすめの予防法をご紹介します。

VDT症候群の予防法

厚生労働省が定めたVDT症候群を予防するためのガイドラインがあります。

新しい「VDT作業における労働衛生管理のためのガイドライン」の策定について

  •  VDT作業は連続して1時間以上行わない
  •  1時間に10~15分の休止時間をとる
  •  小休止をとる
  •  作業ローテーションなど、VDT作業が長時間に及ばない工夫をする

といったことを奨励しています。管理職でなければ、ローテーションの問題などはすぐに解決できないでしょうが、1時間に一回、10分程度は目を休め、軽い運動をすると良いでしょう。仕事の都合でそれが適わない人は、30分ごとに5分、それも無理なら3分でも、意識して画面から目を離してみましょう。ほんの少しでも、随分と違ってくるものです。目の疲れを抑えることで仕事の効率が上がるのなら、上司も文句は言わないでしょう。
また、お使いのパソコンですが、ディスプレイの高さや明るさは適切か見直してみたことはありますか。こちらの記事で是非確認してみてください。

 PCで作業するとき、疲れ目を予防する5つのポイント

ここでご紹介した厚生労働省のガイドラインは、あくまでも指針でしかなく、法的拘束力があるわけではありません。よって、会社の方針で休憩時間を設けずに何時間も連続作業を行う場合もあると思いますが、違法とはいえません。自分の健康は自分で守る、という気持ちで、できることから工夫して目を休ませましょう。最近利用している方も多いと思いますが、ブルーライトをカットするメガネの使用などもおすすめできる予防法の一つです。

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